福井県大野市下若生子(しもわかご)の麻那姫湖畔に立つ麻那姫像が11月30日、雪囲いに覆われ冬支度を済ませた。風に踊る落ち葉や日だまりの広場を目に焼き付け、"黄金のヒロイン"は来春までの眠りについた。
麻那姫は昔、干ばつに苦しむ村人を救うため真名川に身を投げ、自らを竜神にささげたという伝説が残る。金箔が貼られた青銅製の像は1992年、伝説を後世に伝えるため、湖のシンボルとして建てられた。
この日は、青空が広がった。台座を含め高さ6メートルほどの像の周りに、作業員5人が手際よく木材を組み上げ、最後はブルーシートで覆った。