松本市の国宝松本城で1日夜、レーザー光で天守を彩る初のイルミネーションイベントが始まった。8月の東京五輪閉会式に登場した同市出身のダンサー、アオイヤマダさん(21)が点灯式で、幻想的な光の動きと音に合わせパフォーマンスを披露した。
冬の観光誘客と地域活性化のため、市や松本商工会議所などでつくる組織委員会が主催。地元の人々の沸き上がる思いを青色で表現した「現在」、戦国時代の騒乱をイメージした「過去」、疾走感あふれる「未来」の3テーマを約3分ずつ、7分おきに映し出す。
松本城をモチーフにした独特なヘアスタイルで登場したアオイさんは、赤や紫などの光が城壁を走る「過去」の演出に合わせて、力強くしなやかにダンス。イルミネーションを手掛けた都内の照明デザイナー矢野大輔さん(37)は「レーザー光で表現するのが難しい、流動的で複雑な演出を実現した。日本中の人に見てほしい」と語った。
イベントは2月28日まで毎日午後6~9時に行われる。