勇壮に祭典の幕開けを告げた和太鼓演奏=北國新聞赤羽ホール

勇壮に祭典の幕開けを告げた和太鼓演奏=北國新聞赤羽ホール

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勇壮、華麗に祭典幕開け いしかわの伝統芸能プレミアムシアター

北國新聞(2021年12月12日)

 いしかわの伝統芸能プレミアムシアター(石川県主催、一般財団法人県芸術文化協会共催、北國新聞社特別協力)は11日開幕した。北國新聞交流ホールで県いけ花文化協会による花展、北國新聞赤羽ホールで県太鼓連盟のステージが始まり、2週間にわたる「伝統芸能の祭典」の開幕を勇壮華麗に告げた。

 プレミアムシアターは、金沢市内の5会場で芸文協の加盟団体や金沢芸妓(げいこ)が舞台を繰り広げる。公演を通して新型コロナの影響を受けた石川の伝統芸能の維持、継承につなげる。

 県太鼓連盟の公演では、地元6団体が出演した。県無形民俗文化財「御陣乗太鼓」の保存会は、面を着けた男衆が代わる代わるに太鼓を打ち鳴らし、聴衆の心を揺さぶった。ゲストステージでは太鼓芸能集団「鼓童」が熱演した。

 浅野正規副会長は「昨年、今年と発表の機会が失われる中、大きなステージに立てた。鼓童との共演もかない、良い機会を頂けた」と語った。12日は午後3時開演。当日券もある。

 交流ホールでは県いけ花文化協会による花展が始まり、協会の役員による大作15点が会場に華やぎを添えた。格調高い伝統花や、モミの木と赤い実、白百合(ゆり)と赤のグロリオサなどクリスマスカラーを取り入れた作品もあり、祝祭ムードを盛り上げた。市村理優専務理事は「久しぶりの発表の舞台で生ける喜びと感謝の気持ちであふれる展示となった」と話した。花展は14日まで。入場料は300円。

 24日まで、赤羽ホールで金沢芸妓、吟剣詩舞道総連盟、民謡協会、県立音楽堂で邦楽舞踊協会、箏曲連盟、県立能楽堂で能楽文化協会が公演する。茶道協会は金沢城公園・玉泉庵で茶席を設ける。チケットはいずれも1千円(全席指定)。茶席は300円。問い合わせはケィ・シィ・エス=076(224)4141(平日午前10時~午後6時)=まで。

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