二年参りや初詣に合わせ、善光寺や北向観音、諏訪大社、穂高神社など県内の主な寺社周辺の道路で交通規制が行われる。新型コロナウイルスの影響で長野電鉄は初詣の臨時列車、上田電鉄は二年参りのための臨時列車をともに運行しない。駒ケ根市の光前寺周辺は交通規制しない。

■善光寺
　長野市の善光寺周辺は３１日午後１１時から１月１日午前３時まで、境内を囲む県道や市道が一部を除き、一方通行になる。参道周辺の道路は歩行者専用となり、車は進入できない。本堂の北側と西側の県道は１～３日の午前９時～午後４時も一方通行。
　善光寺は、参拝者数の制限をしないが、分散して参拝するよう呼び掛ける。同寺事務局によると、ＩＮＣ長野ケーブルテレビ（長野市）が、境内の混雑状況をライブ中継するほか、撮影した映像は動画投稿サイト「ユーチューブ」で配信する。
　長野電鉄の初詣臨時列車は昨年に続き運行しない。１～３日は、全時間帯で小学生以下が運賃無料の「こども無料乗車デー」となる。

■北向観音
　上田市別所温泉の北向観音周辺は３１日午後９時から１月４日午後４時まで、上田電鉄別所線の別所温泉駅から北向観音へ向かう道などが歩行者専用道路になる。
　別所線の３１日の最終は上りが午後１０時２８分別所温泉発上田行き、下りが午後１１時１７分上田発下之郷行き。三が日の日中に上下５本ずつ臨時列車を運行する。３１日深夜から１日未明にかけての臨時列車は運行しない。
　北向観音は、三が日はライブカメラで混雑状況を確認して参拝するよう呼び掛けている。護摩堂は１時間ごとに整理券を配り、人数制限する。

■諏訪大社
　諏訪大社は上社本宮（諏訪市）と下社秋宮（諏訪郡下諏訪町）周辺の道路が、主に３１日午後１０時～１月１日午後６時は車両通行止めになる。本宮の北参道と秋宮の大社通りは２、３日も午前９時～午後６時は車両通行止め。秋宮に近い入一通信工業と向かいの武藤工業諏訪工場は１～３日の間、臨時駐車場になる。
　諏訪大社は新型コロナ感染拡大防止のため、混雑しない日時を選んで参拝する「分参」を呼び掛けている。

■穂高神社
　安曇野市の穂高神社周辺では３１日午後１１時半から交通規制が始まる。国道１４７号から神社方面に向かう市道と、神社手前の交差点から南北に向かう市道は、１月３日午後４時まで一方通行となる。
　神社手前の交差点から神社までの５０メートル区間は３１日午後１１時半から１日午前２時まで歩行者専用とし、その後、３日午後４時までは神社に向かう一方通行で、交通安全祈願で訪れた車がそのまま境内に入れる。祈願後は南側か北側から境内を出る。
　神社南側沿いなどの市道２区間は、３１日午後１１時半から１日午前２時まで東から西への一方通行となる。無料駐車場は神社南側の穂高駐車場など１１カ所に計約６００台分を用意する。
　神社は新型コロナ対策で、参拝者には間隔を空けて列に並んでもらうよう呼び掛ける。一度に拝殿に上がる人数も例年より少なく制限する。