金沢城公園(金沢市)の橋爪一の門に28日、藩政期の様式を模したしめ飾り「数の子飾り」が取り付けられ、園内に迎春ムードが漂った。
しめ飾りは長さ5・4メートルで、数の子の形を模している。子孫繁栄の願いが込められており、野々市市下林4丁目のわら工芸師吉岡克己さん(85)が手掛けた。
藩政期の元日登城の様子を描いた「加賀藩儀式風俗図絵」を参考にしており、吉岡さんは「コロナに悩まされた一年だったが、来年はいい年になってほしい」と期待を込めた。吉岡さんのしめ飾りは、県庁にも取り付けられた。
兼六園と金沢城公園は大みそかから元日にかけて終夜開園し、しめ飾りは1月15日の朝まで飾られる。