須坂市の旧小田切家住宅(県宝)は4日、新年の営業を始め、来館者に甘酒を振る舞った。地元の「糀屋(こうじや)本藤醸造舗」が作った甘酒を和室に設けたこたつで提供。雪がちらつく中、足を運んだ住民らが一息ついていた。
今年最初の来館者になった篠原教雄さん(70)=須坂市馬場町=は「窓の雪を眺めながら日本家屋でくつろげて心身ともに温まる」。例年出場する陸上大会の短距離種目で「タイムを縮めて優勝を目指す」と語った。
甘酒は5日まで振る舞い、8日には江戸時代からの豪商小田切家が継承してきたレシピを再現した雑煮を先着20人に200円で提供する。山崎あおい館長(62)は「ここで足を休めて須坂の伝統や文化を味わってください」。