大町市美麻の重要文化財「旧中村家住宅」で5日、伝統行事の「巻き俵(わら)」が行われた。長年作業に携わる近くの北沢孝一さん(71)と市職員らが二つの俵に新しいわらを巻き付け=写真、縁起物を飾って住宅内につるした。
市によると、住宅が建てられた1698(元禄11)年から続く行事とされ、家内安全や地域繁栄などを願う。中心のわらは明治期以前の物で周囲を適宜取り換えている。
わらを巻き足して「太らせる」のが縁起がいいとされるが、今年は新型コロナウイルスが流行した過去2年分を取り除いて「厄払い」。「スリムになって見栄えがいい」と北沢さん。