大きな背びれと突き出た口が特徴のカワビシャ(写真左)と眼鏡を掛けたような模様があるメガネカラッパ

大きな背びれと突き出た口が特徴のカワビシャ(写真左)と眼鏡を掛けたような模様があるメガネカラッパ

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南方の珍しい生物登場 魚津水族館

北日本新聞(2022年1月13日)

 南方の海から富山湾に来遊した"珍客"が登場-。魚津水族館(富山県魚津市三ケ)は、眼鏡を掛けたような模様がある「メガネカラッパ」、大きな背びれと突き出た口が特徴的な「カワビシャ」の県内では珍しい2種類の生物を展示している。

 メガネカラッパは、温暖な海の水深100メートル以浅に生息するカニの仲間。左右で形の違うはさみを持ち、目の周りの暗褐色模様が名前の由来になっている。富山湾での記録は6例目で、甲羅幅約15センチの1匹が水槽内の砂の上を動いている。

 カワビシャは、暖かい海の水深400メートルまでに住む。富山湾では5例目の捕獲で、同館で展示するのは初めて。全長約40センチの1匹が背びれをなびかせて泳いでいる。

 昨年12月上旬、新湊沖と魚津沖でそれぞれ刺し網に掛かり、同館に提供された。担当飼育員はメガネカラッパについて「他のカニとの違いを見比べてほしい」とし、カワビシャは「傷のない姿で見つかるのは珍しいので、見に来てほしい」とPRしている。

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