丸山晩霞の代表作の一つ「渓流のある温泉宿」

丸山晩霞の代表作の一つ「渓流のある温泉宿」

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この100年間に思いはせ 千曲の県立歴史館で冬季企画展

信濃毎日新聞(2022年1月15日)

 県立歴史館(千曲市)で15日、冬季企画展「没後80年郷愁の画家丸山晩霞(ばんか)―師友とその時代」が始まる。晩霞(1867~1942年)は、出身の祢津村(現東御市)を拠点に日常の風景を描き続けた水彩画家で、代表作など72点を展示する。14日は同館で開幕の式典があった。

 100~120年ほど前に描いた作品を中心に展示。代表作の一つ「渓流のある温泉宿」は、山々の木々が紅葉した鹿沢温泉(群馬県嬬恋村)を描写。同じく代表作の「雪の日」は、着物姿の女性が傘を差して雪道を歩く様子を描いている。

 笹本正治特別館長は「今一番大きな課題は環境問題。約100年前の風景を見て(この間に)何を失い、何を得たのか、絵を通じて考えるきっかけになれば」と話した。

 2月27日まで。午前9時~午後4時。月曜と2月24日は休館。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、企画展に合わせて予定した講演会などは中止した。問い合わせは同館(電話026・274・2000)へ。

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