飯綱町の霊仙寺湖（標高約８５０メートル）で湖上に穴を開けてワカサギを釣り上げる「穴釣り」が解禁され、新型コロナウイルス下でも「密」になりにくいレジャーとしてにぎわっている。解禁後初の日曜で晴れ上がった２３日は３５０人以上が訪れ、真っ白な湖上に時折「釣れた」と歓声が響いた。

　運営する飯綱東高原観光開発によると、今年は寒さが持続し雪も多いため湖の氷が順調に厚みを増し、昨年より１週間ほど早い２１日に解禁した。営業は午前６時から正午までで連日早朝から大勢が列を作る。広い湖上には休憩したり暖を取ったりするためのカラフルなテントが並ぶ。

　２３日、妻子と訪れた須坂市の会社員原山俊一さん（４７）は大小５０～６０匹の釣果に「天ぷらにしていただくにはまずまず」と笑顔。松本市の会社員上嶋夏清(かすみ)さん（３２）はコロナで遠出は避けているといい「釣れても釣れなくても自然の中で過ごすぜいたくな時間」と満喫していた。

　営業は２月下旬までの予定。入場料は大人８００円、中学生以下４００円。さおや仕掛けは販売している。問い合わせは飯綱東高原リゾート（電話０２６・２５３・３２１０）へ。