会員と全国のデザイナーが共同制作した作品が並ぶ会場

会員と全国のデザイナーが共同制作した作品が並ぶ会場

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高岡の工芸に現代感覚 伝統産業青年会「かほり展」

北日本新聞(2022年2月27日)

 高岡伝統産業青年会(羽田純会長)の「暮らしに生きる伝統のかほり展」が26日、高岡市守山町の1970西繊ビルで始まった。会員と全国のデザイナーが共同制作した多彩な作品を紹介している。今後、作品を改良し、商品化を目指す。同展は3月5日まで。

 高岡伝統産業青年会は毎年、会員の商品のお披露目の場として「暮らしに生きる伝統のかほり展」を県外を中心に開いてきた。コロナ下で県外での作品展の開催が難しい中、今回は地元から伝統産業の魅力を発信し、新たな商品開発につなげようと、全国のデザイナーとの共同制作の展示を企画した。

 公募で選ばれたデザイナー6組と会員が六つのチームをつくり、オンラインなどでアイデアを出し合いながら制作してきた。各チームが試作品を展示した。

 蒔絵(まきえ)師の吉川和行さん(36)=高岡市中川園町=と、プロダクトデザイナーの寺崎吉伸さん(37)=浜松市=は、漆塗りと蒔絵を施したリバーシ(オセロ)を制作した。独特な風合いでオブジェとしても楽しめる。砺波商店(高岡市問屋町)とデザイナーの本田耕(こう)さん(32)=新潟市=は、アルミ製の酒器を出品。重ねると球体になり、インテリアとしてのデザイン性も兼ね備えている。

 同展委員会の般若雄治委員長は「職人とデザイナーとの新たなマッチングにつなげたい」と話した。

 同青年会や会員の商品・技術を紹介する展示を行ったほか、6チームによるトークライブもあった。

 かほり展は平日は午後5~同8時、土日は午前11時~午後7時。

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