フードピア金沢2022(北國新聞社特別協力)の「旧市街散歩の達人と巡る金沢の坂」は26日、金沢市内で行われ、15人が起伏に富んだまちなかを散策した。
マルチアーティストで写真家のモリ川ヒロトーさんが先導し、石伐(いしきり)坂(W坂)では「温度や湿度、香りが歩くたび変わり、1年中飽きない」と魅力を語った。
W坂を上った先にある新桜坂緑地では、フリーアナウンサー戸丸彰子さんが、旧制四高出身の作家井上靖さんの自伝小説「北の海」を朗読。参加者はW坂のシーンに耳を傾けながら、登場人物と同じ視点で雪化粧した犀川を眺めた。
藩政期、足軽二十人組が住んでいたことから名付けられた「二十人坂(ざか)」では、立体的に交差した道路や用水を見て回った。
しいのき迎賓館にあるフランス料理店「ジャルダン ポール・ボキューズ」が特製弁当を用意し、参加者は持ち帰った。