まちのりの臨時ポートを囲む関係者=大野町公民館

まちのりの臨時ポートを囲む関係者=大野町公民館

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まちのり、金沢・大野で広がれ 公民館に臨時ポート、25日まで無料体験

北國新聞(2022年3月1日)

  ●細い路地、自転車で移動、散策を

 金沢市大野町公民館は1日、市公共シェアサイクル「まちのり」を住民が無料で体験できる取り組みを始める。25日までの期間限定とし、公民館前に臨時ポートを置く。大野町は、歴史的な景観を残す「こまちなみ保存区域」を含め、古くからの町並みが残り、車が通れないような細い路地もある。電動アシスト自転車を、生活の足や地元の散策に使ってもらい、まちのりの活用の幅を広げる。

 対象は大野町在住者に限り、モニター登録した人には期間中、公民館を訪れた希望者には1日限定で、自転車を利用する際に必要なカードキーを貸し出す。

 大野町には直源醤油に常設のポートがあり、通勤で利用する住民もいる。昨年度、1日限定でまちのり体験会を開いた際、普段使わない人からも「地元なのに知らない店に出合えた」、「坂道も電動なら楽」と好評だった。期間を長くし、より使い勝手の良さを体感してほしいと、今回のモニター事業を企画した。

 まちのりは、市内69カ所あるポートのどこでも、自転車を借用・返却できる。例えば、金石バスターミナルから通学する高校生が片道のみ使ったり、複数のポートを中継して遠出したりできる。

 ほかにも商業施設への買い物や通院など、さまざまな使い道を想定する。利用者の走行軌跡や事後アンケートの結果をまとめ、住民に周知する。費用は、市の地域コミュニティ活性化支援事業を活用した。

 まちのり事務局(日本海コンサルタント)の井上雅(まさし)事務局長(47)は「裏路地に大野らしい風景があり、サイクリングにぴったりの町」と話す。企画した公民館文化部の小林史彦部長(53)は「大野はバスの数が少なく、まちのりを一度使うと便利さが伝わる。町民の健康増進にもつながる」と期待した。

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