富山湾大水槽の上部に完成したネット遊具

富山湾大水槽の上部に完成したネット遊具

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泳ぐ魚 水面間近で観察 魚津水族館、富山湾大水槽にネット遊具

北日本新聞(2022年3月4日)

 魚津水族館(魚津市三ケ)のメイン展示「富山湾大水槽」で整備が進められていたネット遊具が完成した。同館は3日、報道陣に公開し、生き生きと泳ぐ魚たちを水面上1メートルの近さで観察できる新たな楽しみ方をPRした。現在休館中で、5日にリニューアルオープンする。

 ネット遊具は、富山湾大水槽の上部で飼育の裏側を公開している「バックヤードコーナー」内に設置された。水槽を見下ろす開口部(縦2・5メートル、横5・2メートル)をネットで覆い、眼下を泳ぐブリやクエなど18種180匹を眺められる。

 ネットの一部にはミノムシ型エリア(直径65センチ、深さ50センチ)が"隠れ家"的に設けられ、中に入れば水面により近づける。水槽内を撮影した映像が映し出される「潜望鏡」もある。

 ネットに寝そべって下をのぞき込んだり、潜望鏡で魚の背中側を観察したりするなど新たなスタイルで鑑賞を楽しめるようになる。不破光大学芸員は「これまでとは違った角度から魚を見ることで、きっと新たな発見があるでしょう」と来館を呼び掛けた。

 バックヤードコーナー前の「キッズコーナー」も改修し、三つの体験型展示を始める。「水流水槽」は、自転車発電で稼働する水中ポンプで水流を起こし、ウグイやオイカワの流れに逆らって泳ぐ性質を間近に学べる。「バーズアイ水槽」では、ブラックライトを受けると光って見えるサンゴを紹介。ベンチ風の「上見水槽」では、腰掛けながらトカゲの観察を楽しめる。

 この他、これまでキッズコーナーにあった「生き物との背比べパネル」はクッション材を使った立体型に新調し、ピラルク水槽横に移した。

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 ネット遊具は、3歳から小学6年生までが対象。料金は200円(制限時間3分)。開放日は土日曜・祝日で、各日ともに午前11時から正午、午後2~3時の2回。5組ずつの入場とし、保護者は遊具横での撮影が可能。

 水流水槽の自転車こぎは安全面を考慮し、原則小学3年生以上に限る。

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