南砺市観光協会は、新型コロナウイルス収束後の観光誘客を狙った新旅行商品「南砺だから まるごと酒旅」を開発し9日、同市立野原西(福光)のワイナリー「トレボー」で発表会を開いた。市内の宿泊施設や酒蔵、飲食店がタッグを組み、南砺自慢の酒と食を2泊3日で満喫できる内容だ。15日から予約を受け付ける。
ポストコロナを見据え、着地型の旅行商品で地域経済の活性化を目指す。富山市出身の商品ジャーナリスト、北村森さんが開発に協力した。
商品には11宿泊施設、14飲食店が参加。申し込んだ旅行者はこの中から宿2軒と2日目の昼食先の飲食店1軒を選ぶ。目玉である酒は、日本酒の三笑楽酒造、成政酒造、若駒酒造場、地ビールの城端麦酒、国産ウイスキーのT&T TOYAMA、ワインのトレボーの6者が提供する。旅行者は宿泊施設と飲食店でこれらの酒を味わえる。
滞在2日目は市内観光で移動にタクシーを使え、運転代行も利用できる。料金は宿泊、食事、交通費込みで1人5万~10万円を見込む。
発表会には、北村さんや宿と酒蔵の代表者ら計12人が出席。同協会の川合声一会長が「宿、飲食店、酒蔵の総合力で観光客を呼び込みたい」とあいさつした。
北村さんは商品のターゲットについて「『酒と食のためならどこまでも行く』という人」と説明。「朝、昼、夜と酒尽くしの旅で南砺の魅力に触れてほしい」とPRした。予約は同協会ホームページの特設サイトで受け付け、4月1日から宿泊できる。