雪室で熟成させた野菜を使った中濃ソースを福井県大野市蕨生の丸城清酢(まるじょうせいす)が開発し販売している。ソース独特の「ツン」とする酸味が少なく、野菜の甘みを凝縮したまろやかな味に仕上げた。
酢、ソース製造の同社は明治に創業し大正の終わりごろウスターソース作りを始めた。2015年からは雪を地域資源ととらえ自社の雪室で原料の野菜を熟成。ソース製造に用いている。
新商品は「寒熟中濃ソース」。タマネギ、ニンジン、ニンニクなど原料の野菜は県産にこだわった。大野の地下水で醸造した酢を用い、雪室で熟成させた野菜をじっくり煮込んで甘みと、とろみのあるソースに仕上げた。
同社の城地誠喜専務によると、トンカツなどにもぴったりのほか、ケチャップなどと混ぜ合わせて煮込みハンバーグに使うお客さんもいるという。
同市の道の駅「荒島の郷」や市内スーパーなどで取り扱っている。今後はネット販売も検討していくという。問い合わせは同社=電話0779(64)5101。