長野市七二会小坂地区に群生するフクジュソウが見頃を迎えている。標高約600メートルの急斜面に咲き誇り、黄色のじゅうたんのよう。青空が広がり気温が上がった16日も市内外から多くの人が訪れ、思い思いに撮影していた。
1ヘクタールの斜面に約5万株があり、10日ごろに咲き始めた。今冬は雪が多く、例年より1週間ほど開花が遅れたといい、3月下旬まで楽しめそうだという。
今年は地元の小坂福寿草群生地愛護会が、遊歩道に竹チップを敷いて歩きやすいように整備し、幅も広げた。遊歩道の途中にはフクジュソウの保護を呼び掛ける看板を設け、英語、中国語、韓国語でも記した。
27日まで「福寿草まつり」を開催。地元の農産物や加工品、フクジュソウの苗を販売している。写真コンテストも行っている。妻と訪れた長野市安茂里の永坂雄二さん(79)は「春がやっと来たという感じですね」と話した。