車窓にかざしたタブレット画面に恐竜が現れ、まるでバスのすぐ近くに恐竜が迫っているよう=19日、福井市のJR福井駅東口

車窓にかざしたタブレット画面に恐竜が現れ、まるでバスのすぐ近くに恐竜が迫っているよう=19日、福井市のJR福井駅東口

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恐竜バス、道中で楽しめる太古の世界 福井県立恐竜博物館-福井駅、車内専用アプリ刷新

福井新聞(2022年3月20日)

 春の観光シーズンを前に「恐竜王国・福井」の発信を強化しようと、福井県立恐竜博物館(勝山市)とJR福井駅東口を結ぶ「恐竜バス」の車内で楽しめるタブレット端末のアプリが3月19日、リニューアルされた。端末を車窓にかざすとAR(拡張現実)の恐竜の画像が現れ、太古の世界を旅する感覚で道中を過ごせるようになった。

 恐竜バスは県の委託を受けた京福バスが2020年10月から運行。土日祝日に「恐竜号」「海竜号」がそれぞれ3往復している。これまではタブレットで恐竜クイズを楽しめたが、新たにARアプリを搭載した。

 添乗員から受け取った専用タブレットを車窓にかざすと画面の中に太古の森が現れ、ティラノサウルスやステゴサウルス、フクイラプトルなどが走り回り、バスに近づいてくる。タブレットを車内に向けると、バスの中に侵入してきた恐竜が画面に映り込む。画面の中の恐竜を撮影したり、指で触れたりして得点を競うゲームも楽しめる。

 この日、バスに乗り込んだ親子連れは、恐竜探検隊のキャプテン風の衣装を着た添乗員と一緒に、探検隊員になった気分でジュラシックパークを疑似体験しながら博物館への道中を過ごした。

 同社によると昨秋は1便平均十数人の利用があったが、新型コロナウイルス第6波の影響を受けた年明け以降は1桁台。同社経営推進室の吉田明史部長は「移動の道中も含めて恐竜王国を体感できる仕掛けを今後も充実したい。春以降、何とか盛り返したい」と話していた。

 片道1時間。各便定員27人で、中学生以上2千円、小学生千円。申し込みは同社ホームページから。

 また県は同日、恐竜博物館や東尋坊など県内7カ所の観光スポットにFRP(繊維強化プラスチック)製の恐竜博士像を設置した。ベンチに座った白衣の恐竜像がおなじみだが、今回設置したのは背筋の伸びた立ち姿で異彩を放っている。

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