戦国武将真田信之(1566~1658年)が江戸時代に初代松代藩主となって400年となる節目に合わせた長野市松代町の記念事業の概要が25日、発表された。通年で松代の城下町の雰囲気や歴史・文化を体感できるイベントを多数企画。信之らの霊を祭る「御霊屋(みたまや)」の公開や銅像建立も計画している。
記念事業は、地元の信州松代観光協会や長野商工会議所松代支部などでつくる実行委員会が主催。4月29日から5月8日まで、五つの寺院にある信之や正室・小松姫らの御霊屋を公開。普段は非公開の真田家に関する寺宝も合わせて特別展示する。
5月29日には松代雅楽の演奏会、10月2日にはeスポーツのイベントを企画。真田宝物館の特別展、子どもたちが学習成果を発表する「真田サミット」もある。
概要の発表会は25日、旧松代藩文武学校(国史跡)で開かれ「松代甲冑(かっちゅう)隊」が演舞を行って事業をPR。3月に個人宅で発見された100年前の「松代開府300年祭」のカラーポスターも披露された。
香山篤美実行委員長(73)は「イベントを通して多くの観光客に松代の素晴らしさを発信し、ファンになってもらいたい」と意気込んでいる。