全長10メートル超の全身骨格などが並ぶ企画展=福井県勝山市の県立恐竜博物館

全長10メートル超の全身骨格などが並ぶ企画展=福井県勝山市の県立恐竜博物館

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「比べて楽しむ古生物の世界」展、化石と現生の生き物を比較 福井県立恐竜博物館、5月8日まで

福井新聞(2022年4月4日)

 福井県勝山市の福井県立恐竜博物館で春の企画展「比べて楽しむ古生物の世界」が開かれている。太古の生物の化石と現生する生物の標本などを比較することで、恐竜などの生態や進化を学ぶことができる。5月8日まで。

 初公開47点を含む企画展としては過去最大規模の105点を展示。歯や皮膚といった部分の化石と標本を並べて比較する「パーツくらべ」、貝類など太古からの生き物の化石と標本を比べる「"生きている化石"のいま・むかし」、異なる分類群に属しながらも生態が似ている生き物の進化を学ぶ「仲間ではない似たもの同士」の3テーマに分けている。

 目玉の一つは、ワニに似た歯や頭をもつ大型恐竜スピノサウルス科の「スコミムス・テネレンシス」。全長10メートルを超える全身骨格(複製)は圧巻で、来場者は足を止め見入っている。スピノサウルス・エジプティアクスの実物の上顎や現生するイリエワニの実物全身骨格などとともに並べることで、その生態の違いなどを比べることができる。

 同館は2023年夏にリニューアルするため、会場の「特別展示室」での企画展は今回が最後となる。

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