福井県立恐竜博物館(勝山市)は4月6日、2021年度の入館者数が42万1838人だったと発表した。20年度と比べると17%増となったものの、過去最多を記録した新型コロナウイルス感染拡大前の18年度と比べると55%減。修学旅行の受け入れは351校、3万575人で学校数、人数とも最多となった。
21年度は感染拡大の影響で8月7日から9月30日まで臨時休館したほか、年度を通して入館者数に上限(1日6千人)を設定。入館者数は休館期間が2カ月半に及び、1日の上限を2千~4千人に抑えた20年度を上回りながらも、新型コロナ流行前とはほど遠い状況となっている。
都道府県別の入館者数では愛知県が15%で最多となり、福井県13%、大阪府12%と続いた。感染状況が比較的落ち着いている福井県を修学旅行の行き先に変更する小中高校が増えており、受け入れ校数は20年度比2・3倍、児童生徒数は2・9倍となった。
竹内館長は「特別展『海竜』が好評を得たことや、昨秋以降の行楽シーズンに観光マインドが上向いたことなど、厳しさの中にも幾筋かの光が差し込んだ。引き続き感染防止対策を徹底し、春の企画展などのイベントを通して、楽しい時間を提供していきたい」とコメントした。