三畳紀の海生爬虫類にスポットを当てた新しい映像資料=4月7日、福井県勝山市の県立恐竜博物館

三畳紀の海生爬虫類にスポットを当てた新しい映像資料=4月7日、福井県勝山市の県立恐竜博物館

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海生爬虫類の繁栄に光、解説映像公開 福井県立恐竜博物館

福井新聞(2022年4月8日)

 福井県勝山市の県立恐竜博物館は、三畳紀(約2億5190万年前~約2億130万年前)に繁栄した海生爬虫(はちゅう)類にスポットを当てた映像資料を制作した。13種の海生爬虫類を取り上げ、この時代に爬虫類が陸から海へ進出して多様化したことなどを分かりやすく解説している。4月9日から2階の視聴覚ライブラリーで公開する。

 同博物館は、最新の知見や研究成果を紹介する映像資料を定期的に制作している。今回の「爬虫類 海にゆく~三畳紀のふしぎな仲間たち~」は29作目で、昨年度の特別展「海竜」で展示されるなどした海生爬虫類を取り上げた。

 映像は16分10秒。カメに似た甲羅を持つ板歯(ばんし)類「グリフォデルマ・カンギ」や、国内で発見された世界最古級の魚竜類「ウタツサウルス・ハタイイ」の化石や復元イメージを紹介し、そのユニークな特徴などについて解説している。

 報道機関向けの試写会が7日、同博物館であり、映像制作を担当した研究員が見どころなどを説明。「海生爬虫類といえばモササウルス類などが有名。それらが活躍する前の三畳紀にはあまり知られていないものの、おもしろい爬虫類がたくさんいた。変わった姿を楽しんでもらいたい」と話した。

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