立山連峰をバックに特製の鉄板で熟成肉を焼く柳瀬さん

立山連峰をバックに特製の鉄板で熟成肉を焼く柳瀬さん

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仏で磨いた料理、古里で披露 肉専門店営む柳瀬さん

北日本新聞(2022年4月12日)

 フランスで肉専門店「Vertus(ヴェルチュ)」を営む立山町出身の柳瀬充さん(36)の凱旋イベントが10日、同町日中上野のヘルジアンウッドであった。パリの有名店でも腕を磨いた柳瀬さんは「食を通じて故郷に貢献したい」と話す。

 柳瀬さんは京都で料理人となり、2006年に渡仏し、パリの有名店で修業。肉の魅力に魅せられ、3年半前にパリの隣町ブローニュに肉専門店を開いた。

 地元立山町での本格的な食のイベントは初めて。富山市東岩瀬のすし店「GEJO」の下條貴大さんを通じ、ヘルジアンウッドを運営するGEN風景(立山町)の前田大介社長と知り合ったのがきっかけになった。

 柳瀬さんが、ヘルジアンウッドの造園を手掛ける成和造園(富山市)の特製の鉄板を使って立山放牧牛などを焼き、ヘルジアンウッドのシェフが野菜料理などを提供。客はサクラと立山連峰の景色を眺めながら一流の味を楽しんだ。

 柳瀬さんは「何か地元に貢献したいと考えていた」と言い、「富山と言えば魚だが、肉の観点も面白い。堅苦しくなく食を前面に出せる場面を作っていきたい」と語った。現地で立山町をアピールする試みも構想中だ。前田社長は「食や料理を通じたつながりは今後も広がる可能性がある」と話した。

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