志賀町福浦港地区で19日までに、特産の「福浦天然板わかめ」作りが最盛期を迎えた。冬場の岩ノリとともに根強い人気があり、地元漁協の組合員は好天が続くことを祈りながら、天然ワカメの天日干し作業にいそしんだ。
ワカメ採りは3月1日に解禁され、県漁協福浦港支所の区域内で組合員だけが採ることができる。作業は5月中旬まで続く。
港近くに住む角谷勝男さん(90)はこの日、伝馬船に乗って専用の鎌で刈り取ったワカメをのりかごの上に広げた。緑色が鮮やかなパリパリのワカメは、常連客らに100グラム入り1300円で販売されている。
福浦港でワカメ採りを行うのは10人程度。角谷さんは「今後も体が動く限り、頑張りたい」と話した。