県内11高校の書道部員が、長野市で開催中の善光寺御開帳などをテーマに腕前を披露するイベントが5日、同市中心部の中央通りであった。快晴の下、生徒計176人が生き生きとした筆遣いやダンスを見せた。
2015年の前回の御開帳に合わせて開いたのに続き、2回目。前回は長野、松本、上田各市から計3校が出場したが、主催の長野市が生徒に発表の場を提供しよう―と呼びかけ、塩尻市や安曇野市などからも参加した。
書道パフォーマンス甲子園2連覇中の松本蟻ケ崎高校(松本市)書道部は、善光寺本堂や牛が描かれた縦4メートル、横6メートルの紙に、新型コロナ下でも心をつなぎ合わせたいとの願いをしたためた。題字の「愛燦々(さんさん)」を担当した副部長の3年生伊藤桃花さん(17)=長野市=は「(地元の)長野市と善光寺への愛を込めました」と笑顔で話した。
コロナ下で発表の場が限られ、一般の観客に披露するのが初めての高校も。上田西高校(上田市)書道部長の3年生小沢紗也華さん(18)=千曲市=は、初めての公開実演に「中学の時から憧れていた。やっとかなった」と感慨深げだった。