和紙の神様「川上御前」を祭る福井県越前市大滝町の岡太(おかもと)神社・大瀧神社の例大祭は5月5日、ご神体が宿った神輿(みこし)が同市五箇地区を巡る「神輿渡御(とぎょ)」を行った。
神輿は岡太神社・大瀧神社の下宮を出発し、同地区の不老町、定友町、新在家町、岩本町の各神社を巡る。3年ぶりとなる今回は、新型コロナの感染防止で密を避けるために、例年より小さい神輿で巡行することにした。
太鼓の力強い音がとどろく中、駕輿丁番(かよちょうばん)や五箇壮年会メンバー約50人が交代で4人ずつ担ぎ、「よいさ、ほいさ」と威勢のよい掛け声を響かせた。地域住民らも参列し越前和紙の繁栄を願った。
夕方にはご神体が山中の奥の院に戻る「お上(あが)り」が行われ、3日間にわたった3年ぶりの神と紙の祭りが幕を閉じた。