迫真の演技を見せる八日市町の子供役者=小松市八日市町

迫真の演技を見せる八日市町の子供役者=小松市八日市町

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伝統継ぎ演じきる 小松・お旅まつり千秋楽 曳山子供歌舞伎、有終飾る

北國新聞(2022年5月16日)

 小松市を代表する祭礼「お旅まつり」は最終日の15日、曳山(ひきやま)子供歌舞伎が千秋楽を迎えた。当番町の八日市町、寺町の子供役者は3日間の舞台で磨きをかけた迫真の演技を披露し、伝統を受け継ぐ思いを新たにした。

 八日市町は、主君を討った光秀と家族の思いが入り乱れる悲劇を熱演し、光秀役の永井杏奈さん(稚松小5年)は「初日は緊張したけど、少しずつ自分らしい演技を見せられるようになった。機会があったらまた演じたい」と語った。

 寺町は、花形役者と目医者の男同士の絆を描き、滑稽な場面を交えて観客を楽しませた。村尾苺香(まいか)さん(芦城小3年)は「お客さんにも慣れて、楽しく演じられた」と振り返り、寺町が再び当番町となる4年後も「絶対に子供役者をやりたい」と力を込めた。

  ●3年ぶり神輿渡御

 市中心部では本折日吉神社(本折町)の神輿渡御(みこしとぎょ)が3年ぶりに行われ、氏子でつくる日吉会のメンバーが勇ましい掛け声を響かせた。

 コロナ対策のため担ぎ手は例年の半分となる10人程度に抑えた。神社での神渡し式の後、氏子24町内を練り歩いた。金城大の女子学生や氏子町の女性13人が担ぎ手となった女神輿も行われた。

 本折日吉神社と菟橋(うはし)神社(浜田町)ではお旅まつりの神事が営まれた。

 菟橋神社は小松城跡の小松高で祈願祭も執り行った。神輿渡御は感染防止のため見合わせたが、境内では京町と小馬出町の子供獅子が奉納された。

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