絵が入った「祈りの壇」を眺める来場者

絵が入った「祈りの壇」を眺める来場者

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書画楽しみ、時にそっと手を 善光寺門前で「祈りの壇」展示会

信濃毎日新聞(2022年6月2日)

 御開帳中の善光寺(長野市)門前にある武井工芸店で1日、仏画や書を木枠に入れて仏壇のように見せる作品を並べた展示会が始まった。「祈りの壇」と名付けた作品で、長野市出身の映像制作会社社長、西村敬喜さん(65)=東京=が展示会を企画。仏壇を置く家が少なくなる中、アートを楽しみながら、時にそっと手を合わせてほしい―との趣向だ。

 祈りの壇は同市出身の建築家岩下泰三さんがデザインし、木製で縦34センチ、横36センチ。観音開きの扉の中に一回り小さな四角形の穴があり、絵などをはめ込むことができる。

 展示会は、NHK「みんなのうた」のアニメでも活躍したアニメーター堀口忠彦さんによる「仏画」をはじめ、さまざまなアーティストの作品が祈りの壇に飾られて並ぶ。自分の絵や書を入れてもいい―と西村さん。「気分ごとに飾る内容を変え、気軽に手を合わせてほしい」と話していた。

 展示会は14日まで午前9時~午後5時(最終日は午後3時)。無料。

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