福井県鯖江市の伝統野菜「吉川ナス」の生産者でつくる市伝統野菜等栽培研究会の会長が6月3日、市役所を訪れ、丸々と育った吉川ナスの初物を佐々木勝久市長に贈った。初出荷は7日を予定し「天候に恵まれ、おいしく育ってくれた」と出来栄えをアピールした。
吉川ナスは、千年以上の歴史があると伝わる丸ナス。国の地理的表示(GI)保護制度に登録されている。
規格は200グラム以上で、枝が元気な初物は特に大きいという。会長が育てた直径約12センチ、重さ約500グラムの「特L」サイズ6個を佐々木市長に贈った。
今年は市内の会員21軒が栽培。会長は「昨年と同じ4万個ほど収穫したい」と話した。佐々木市長は「びっくりする大きさ。多くの人に手に取ってもらい、笑顔で食卓を囲んでほしい」と述べた。
7日は道の駅西山公園に初出荷し、6月中旬から11月ごろまで、県内スーパーやネットショップで販売する。