長野市七二会で淡竹(はちく)の収穫が始まっている。青空がのぞいた7日、七二会里山整備利用推進協議会の住民らが、鎌で丁寧に刈り取っていた。
急斜面のあちこちで天に向かって伸びるタケノコは、高さが1メートルを超えるものがある一方、落ち葉の下からひょっこり顔を出したばかりのものも。水口敏弘会長(65)は「50センチほどに伸びたものがシャキシャキとした食感で歯応えが良く食べ頃。アクが少なく調理が簡単なので、タケノコ汁などにして初夏の旬の味を楽しんでほしい」と話す。
多い年は一日60キロほど採れたことも。水口会長によると、豊作は2年周期で今年は少ない年に当たる。1日に始めた収穫は下旬まで続き、市内のスーパーや道の駅に並ぶ。
同会は地域の放棄竹林を整備し、竹の利活用を目的に2019年に発足した。タケノコ販売の他、竹の粉末を土壌改良に利用できないかと、更級農業高校(長野市)と一緒に研究している。