金沢市は7月1日、工芸作家の作品をインターネット上で閲覧できるデジタル工芸展(北國新聞社特別協力)で、3月に金沢エムザで開かれた市工芸展(本社後援)の入賞作25点を追加出品し、計1402点に拡大させる。新型コロナの影響で作品発表や販売の機会が少なくなった作家を支援する。
デジタル工芸展は作品の紹介や制作風景の動画、作家のメッセージなどを視聴できる。今回の作品追加により、出品作家は計445人となった。
市工芸展は陶芸、漆芸、金工、染色、木竹工、人形などの分野の力作が寄せられて3月2~7日まで開催。一部は展示販売された。今回、作品展終了後も披露できる場としてデジタル工芸展を活用することにした。入賞作25点のうち、作家が販売を希望する11点を金沢エムザの通販サイトにも掲載し、リンクを張る。
市クラフト政策推進課の担当者は「いつでも鑑賞できるオンラインの強みを組み合わせて金沢の工芸の魅力を発信していきたい」と述べた。