ポーランド孤児の所持していた日記やノートなどが並ぶ企画展=福井県敦賀市の資料館「人道の港敦賀ムゼウム」

ポーランド孤児の所持していた日記やノートなどが並ぶ企画展=福井県敦賀市の資料館「人道の港敦賀ムゼウム」

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ポーランド孤児支援の輪、広がり紹介 救済100周年、敦賀市で企画展

福井新聞(2022年7月8日)

 1922年8月の第2次ポーランド孤児救済100周年を記念した企画展「桜咲く国~388人の子どもたちが過ごした日本~」が9月末まで、福井県敦賀市の資料館「人道の港敦賀ムゼウム」で開かれている。手記や聞き取り調査による孤児たちの当時の様子や、支援の輪の広がりを紹介している。

 孤児の聞き取り調査をまとめたパネルでは「リンゴをもらいました。みずみずしく、素晴らしいリンゴでした。日本での思い出は、他の思い出を差し置いて最高のものでした」などと証言したことを紹介。孤児の1人が当時の出来事を残していた日記や、「思い出の宝」として残していた日本のノートや扇子も展示している。

 また、別の孤児は帰国後、ナチスの迫害を受けたユダヤ人の少年を助けたとしてイスラエル政府から「諸国民の中の正義の人賞」に選ばれた証書も並ぶ。ロシアのウクライナ侵攻による難民受け入れを、孤児が関わった学校が担っていることも紹介している。同館の担当者は「かつて支援を受けた孤児たちから支援のつながりが生まれていることも知ってもらえたら」と話している。

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