日本一の出荷数を誇る富山県産チューリップ球根の出荷が11日、砺波市大門の県花卉(かき)球根農業協同組合で始まった。8月1日までに、49・5ヘクタールで栽培された223品種1350万球を見込む。今年は4月以降の好天で順調に育ち、例年並みの出来という。
県内農家が6月までに収穫したレッドインプレッションや桃太郎などの球根を次々に集荷場に運んだ。県の認定を受けた球根検査員が傷みの有無を丁寧に確かめていた。石田智久組合長(56)は「品質良く仕上がった。ウクライナ情勢や円安で肥料が値上がりしているが、栽培工程を見直し、質や数を維持していきたい」と話した。
作業は同組合入善支所(入善町板屋)でも行われた。球根は同農協で販売するほか、全国のホームセンターなどで購入できる。