千曲市磯部の日帰り温泉施設「万葉超音波温泉」に26日、長和町のスキー場「ブランシュたかやまスキーリゾート」で休憩所として使われていた電車「115系」の車両が到着した=写真。鉄道ファンらが見守る中、2台のクレーンにつり上げられて、レールと台車の上へ。温泉街の新たな名物になりそうだ。
車両は同温泉が長和町から有償譲渡を受け、25日にスキー場から運び出された。1978(昭和53)年製造の「クハ115―1106」で、長野冬季五輪を契機に導入された「長野色」。26日は午前8時から3時間ほどかけて慎重に設置した。
同温泉運営会社専務の利根川智史さん(28)が10年以上にわたって構想。「まだ実感が湧かないが実現できてうれしい」と喜んでいた。休憩所の他、ドアや運転操作の体験などに活用する予定という。