しなの鉄道(上田市)が運行する観光列車ろくもんに10月から、新たなプラン「小昼(おこびれ)コース」が登場する。気軽に楽しんでほしい―と軽食と和洋菓子のお重を提供。月1回運行の人気プラン「姨捨ナイトクルーズ」もリニューアルする。10月分の予約は8月1日から受け付ける。
小昼コースは月、金曜に運行。長野市の長野駅を午後1時35分に出発、同3時45分に軽井沢町の軽井沢駅に着く。お重には手まりずしや季節ごとの菓子、果物が入る。料金は9800円で、既存プランより6千円安い。新型コロナウイルス下の一人旅など旅行形態の変化や、軽井沢町で夕食を楽しみたい人がいることから新設した。
千曲市のJR篠ノ井線姨捨駅で夜景などを楽しむ姨捨ナイトクルーズは7千円値上げし、2万4800円にする。出発駅が上田から軽井沢に変わり、「ろくもんラウンジ」(旧軽井沢駅舎貴賓室)を利用できる。上田駅に停車し、飯島商店上田本店(国登録有形文化財)を訪問。非公開の2階特別室を見学する。
他のプランは1号、2号などとしていた名称を「洋食コース」「和食コース」に改め、分かりやすくする。
同社ろくもんセンターの山岸剣輔所長は「台風19号災害や新型コロナで打撃を受ける中、旅に求められることを考えたチャレンジ。魅力を県内外に広めたい」としている。