能登町矢波の日吉神社の祭礼「矢波諏訪祭」は15、16日、同所で営まれ、キリコ4基と神輿(みこし)が3年ぶりに港町を練り歩いた。16日未明にはキリコを押し合う「力比べ」が繰り広げられ、地元住民や帰省中の出身者を沸かせた。
初日は午後9時ごろに高さ約6メートル、長さ約10メートルのキリコが神社を出発し、太鼓と鉦(かね)の音を響かせながら地域を巡行した。16日午前0時ごろにはキリコの力比べが始まり、向き合った2基が押し合い、前後に行き来した。
新型コロナ対策として抗原検査で陰性だった住民のみが参加し、巡行中の飲酒禁止とマスク着用を申し合わせた上で行った。今年はキリコ1基が参加を見合わせた。