福井県越前海岸に生息するウミウシに焦点を当てた体験型観光イベント「ウミウシ王国ｉｎ越前町２０２２」（福井新聞社後援）が９月１７、１８日、同町梅浦で開かれる。シュノーケリングや磯観察をはじめ、プロの水中写真家によるウミウシの撮影講座など、家族で楽しめる多彩なメニューが用意されている。

　同町で観光ダイビング事業を手掛ける「えちぜんログ」（三田村社長）が、県観光連盟の補助を受けて初めて開く。２０２４年春の北陸新幹線県内開業に向け、越前海岸に約３００種が生息するとされる軟体生物ウミウシを、町の新たな観光資源に定着させたい考え。

　両日とも、子どもから大人までが"海の宝石"と言われるウミウシの魅力に浸り、謎の生態に迫ることができる複数の企画を用意。磯観察では、あわしまマリンパーク（静岡県）の元館長で海洋生物の専門家の解説で、梅浦の海岸に潜むウミウシを探す。昼食とドリンクを楽しみながら、ＮＰＯ法人全日本ウミウシ連絡協議会（東京）の理事長によるセミナーが聞ける「ウミウシカフェ」や、バーベキュー付きのキャンプもある。

　撮影講座は、ダイビング経験者が対象。海の魅力や尊さを国内外で発信する写真家が講師を務める。カメラは各自持参。小さな被写体をクローズアップするマクロ撮影の技法を学び、実際に海に潜ってウミウシの撮影にチャレンジする。

　参加費は１５００～１万１５００円。詳細、予約は公式インスタグラム（＠ｅｔｉｚｅｎ＿ｕｍｉｕｓｉ＿）か、えちぜんログのホームページから。問い合わせは三田村さん＝電話０７０（９０２５）１３１３。