福井県越前市味真野地区産の「味真野茶」を使った紅茶の販売が始まった。同地区の住民でつくる「味真野茶保存会」の会長は「良い香りで、口に含めば甘みが来る。紅茶を飲んで良い気分になってほしい」とアピールしていた。
「味真野茶」は江戸時代から同地区で栽培され、かつては生産が盛んだった。摘み手が減り、廃れてきたことへの危機感から復興に取り組もうと、同保存会が2011年に発足。毎年、新茶や紅茶の商品を販売している。
今年は5月に新芽を収穫。7月末に新たに伸びた芽を刈り取り、保存会のメンバー約20人で選別作業を行った。収穫量は昨年より約40キロ多い約100キロだった。8月20日ごろから販売を始めた。
価格は3グラムのティーパック12個入りが600円、6個入り300円、2個入り100円。茶葉50グラム入りは500円。新茶の販売も行っており、10個入り600円、2個入り130円(いずれも税込み)。
市味真野公民館と市万葉菊花園で販売している。問い合わせは同公民館の保存会事務局=電話0778(27)1926。