須坂市や市観光協会は10月1日から、電動アシスト付きスポーツ自転車「eバイク」の貸し出しを拡充する。坂が多い市内の周遊につなげる狙い。これまで3台だったが、折り畳み式6台とマウンテンバイク型2台を導入し、須坂駅前の市観光協会事務局に配備。台数が増え、eバイクを使ったツアーなども検討する。
市観光協会によると、観光・文化施設が点在する市街地は駅を起点に坂が広がり、駅を降りた人の回遊性を高めることが課題だった。このため坂道でも負担が少なく、広く移動できるeバイクを拡充。カーボン素材で軽く、畳んで電車やバスを使って貸し出し場所に戻ることもできる。
27日には市内外の宿泊施設や鉄道会社の関係者がモニターツアーに参加し、蔵が並ぶ市街地や果樹園が広がる市内を巡った。参加した長野電鉄(長野市)広告部の山口剛さん(43)は「坂の地形が気にならないくらい走りやすかった。点在するスポットへうまく誘導する方法も考える必要がありそう」と話していた。