祭壇に足利義材(手前右)や神保長誠(同左)などの飾人形が並べられた築山行事=射水市八幡町の放生津八幡宮

祭壇に足利義材(手前右)や神保長誠(同左)などの飾人形が並べられた築山行事=射水市八幡町の放生津八幡宮

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客人は足利義材・神保長誠 射水・放生津八幡宮の築山行事

北日本新聞(2022年10月3日)

 国重要無形民俗文化財の放生津八幡宮の秋季例大祭「築山(つきやま)行事」で、飾(かざり)人形の設置が2日、射水市八幡町(新湊)の同八幡宮で行われ、ことしは室町幕府10代将軍・足利義材(よしき)と、放生津城主・神保長誠(ながのぶ)が「客人(まろうど)」として並べられた。約50人が解説会に訪れるなど、大勢の見物客が地域ゆかりの人形などに見入った。

 築山行事は、海から神霊を迎え、境内に設けた臨時の祭壇に主神や四天王、客人の飾人形を並べる。室町時代から続く伝統行事で、1日に行われた新湊曳山まつり(曳山行事)とともに昨年3月に国重文に指定された。

 飾人形の主題は毎年変えている。ことしは、1493年に室町幕府でクーデターが起きたため、足利義材が各地で正当な将軍であると認めさせようと、神保長誠に将軍家の旗を揚げさせた場面を題材にした。これによって天下泰平の志を明らかにしたという。

 義材が来年、没後500年を迎えるのにちなんで選んだ。

 解説会では新湊博物館の松山充宏主査学芸員が、築山行事の歴史やことしの飾人形の特徴を説明した。

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