千曲市の県立歴史館で8日、秋季企画展「諏訪と武田氏」が始まる。諏訪大社を通じて信濃国一帯に影響を持った諏訪と、信濃国に進出した武田信玄、勝頼父子の関わりを描く文書や絵図32点を展示する。
信玄が武運長久を祈願して諏訪市の八剣神社に寄進したことを示す寄進状や、信濃国各地の武士に諏訪大社に関する仕事を行うよう求める書状などを展示。諏訪大社への信仰を利用しながら、信濃の武士をまとめようとしていたことがうかがえるという。
信玄がともに戦で掲げた、「風林火山」で知られる軍旗「孫子の旗」と「諏訪神号旗」も展示。信玄がかぶとに付けたとされる「諏訪明神像」など県内や山梨県に伝わる品々を鑑賞できる。
担当した内城正登専門主事は「武田氏とのつながりを通して、信濃国全体に影響を及ぼした諏訪、諏訪大社について県内外の人に知ってほしい」と話している。11月20日までの午前9時~午後5時で、月曜(10月10日は開館)と祝日の翌日(10月11、11月4日)は休館。