長野市篠ノ井有旅の茶臼山動物園で22、23日、同園屈指の人気者で、18日に30歳となった雌のウォンバット「モモコ」を祝う会が開かれた。ウォンバットはコアラと同じ有袋類でオーストラリアに生息し、寿命は野生だと15~20年とされる。23日は県内外から多くのファンが詰めかけ、モモコの長寿を祝福した。
モモコは元々はシドニーの動物園で飼育され、1995年に茶臼山動物園に来園。体長約90センチ、体重28キロで、手足が短く愛らしい外見が特徴だ。
23日は、祝う会の開始30分前に100人ほどが飼育舎を取り囲み、モモコがレッドカーペットをゆっくり歩いて現れると歓声が上がった。モモコはくす玉に結び付けられた草に食い付き、自ら割った。
ウォンバットのぬいぐるみを大切にしているという同市青木島小学校3年の岡村歩樹(あゆき)君(8)は「モフモフしていてかわいかった」。園では、雄で26歳になる「ウォレス」も飼っており、担当飼育員の樽井奈々子さんは「2人でのんびり仲良く、さらに長生きしてほしい」と話していた。