参拝者の頭に数珠を当てる大本願の鷹司副住職

参拝者の頭に数珠を当てる大本願の鷹司副住職

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長野市の善光寺、「お数珠頂戴」再開 「普通の生活に戻る兆しを体感」

信濃毎日新聞(2022年11月2日)

 長野市の善光寺は1日、毎朝の法要「お朝事(あさじ)」の行き帰りに大勧進貫主(かんす)や大本願上人らが参拝者の頭に数珠を当てる「お数珠頂戴(ちょうだい)」を再開した。新型コロナ感染拡大に伴い2020年2月28日から取りやめていた。参拝者は、いつもの善光寺参りが戻ってきた―との実感を深めていた。

 お数珠頂戴は、参道でひざまずく参拝者の頭に、貫主や上人らが手に持った数珠で触れ、功徳を授ける。午前6時半ごろに大勧進を出発した栢木寛照(かやきかんしょう)貫主は、本堂前の参拝者約50人の頭に1人ずつ数珠を当てた。午前7時ごろに本堂前に着いた大本願の鷹司誓栄(たかつかさせいえい)副住職も同様に行った。

 善光寺近くで生まれた同市南長池の宮沢昭子さん(55)は「普通の生活に戻る兆しを体感できた。分け隔てをしない善光寺信仰を通じ、差別や戦争がない世の中になってほしい」と感慨深げに話した。

 感染対策で、寺側は参拝者にマスク着用を求めている。これまでは参拝者が2、3列になることもあったが、密集を避けるために1列に並ぶよう呼びかけている。

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