福井県鯖江市河和田地区伝統の越前漆器を使ったテーブルコーディネート展「うるしと花とテーブル~暮らしを彩る」が11月3日、同市うるしの里会館で始まった。職人技が光る名品から現代風のポップな彩りの皿まで、産地の粋を集めた華やかな食卓が並ぶ。27日まで。
同市の食空間コーディネーター上木美枝さんが手掛けたテーブル5作品を展示。過去の越前漆器展覧会で市長賞などに輝いた器を使い、越前和紙や越前焼と組み合わせて豪華な食卓を表現している。
天井に蒔絵(まきえ)が施された和室では、艶やかな黒塗りの大皿を据えた祝宴の風景を表現。青やピンクの漆器を並べたパーティー風の食卓もある。上木さんは「ハレの日だけでなく普段の食卓にも漆器を使うきっかけになれば」と話していた。
越前漆器協同組合では11月を「うるし月間」とし、27日までの会期中、漆器のテーブルコーディネート体験会やフラワーボックス教室などを随時開催。うるしの里会館内の「喫茶椀椀」では、越前漆器のおわんや箸を持参すればご飯、汁物のお代わりが無料になるキャンペーンも実施している。問い合わせは同会館=電話0778(65)2727。