重伝建(重要伝統的建造物群保存地区)の輪島市門前町黒島町を舞台にした「黒島アートプロジェクト2022」(北國新聞社後援)が19日から、初めて開催される。古民家や土蔵などを写真や立体作品約60点で彩り、北前船で栄えた往時をしのばせる、町並みの散策を楽しんでもらう。
地元在住の写真家長瀬光恵さん、ガラス作家の廣瀬絵美さん(金沢市)、美術家の四方謙一さん(東京)が出品。長瀬さんは、住民の表情や町並みなど黒島の日常風景を切り取った写真、廣瀬さんはらせん状のガラスを並べた立体作品を作り、四方さんは土蔵でインスタレーション(空間芸術)を制作した。
能登半島広域観光協会が外国人観光客向けの旅行商品として企画した。担当者は「アートをきっかけに黒島を散策し、歴史的景観を楽しんでほしい」と話した。12月18日まで。