長野市小田切地区の農家でつくるNPO法人「小田切オアシス」は26日、地区内の市民菜園で「野沢菜ツアー」を開いた。今年は物価高騰の影響を受ける家計の支援と銘打ち、野沢菜を安価に販売。来場者は大人の腰ほどに育った野沢菜を包丁で刈り取った。
ツアーは耕作放棄地を活用して始まり、10年以上続く恒例行事。5アールの菜園は標高千メートルにあり、育った野沢菜は強い甘みが特徴という。自分で収穫すると1キロ50円、収穫済みは同100円で販売。同法人によると、一般店舗で購入するより2割近く安いという。
同地区の自営業酒井功さん(71)は「今年は出来が良いと聞いて慌てて来た。安くておいしいから知り合いにも配る」。地元の宮尾雄二さん(64)も「10キロを収穫しても500円。安すぎます」と笑顔だった。
27日も開催する。同法人の酒井昌之理事長(84)は「値上げラッシュなので少しでも家計を支援したい」と話していた。
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