長野市の善光寺を光や音で彩る「善光寺イルミネーション」が10日、始まった。5年目の催しで、御開帳があった今年で最後となる。音楽に合わせて平和を象徴する折り鶴などの映像が映し出され、幻想的な雰囲気に参拝者らが感嘆の声を上げた。点灯は18日までの午後5~8時。
テーマは「平和の光」。ベートーベンの交響曲第9番などが響き渡る中、折り鶴や4~6月の御開帳で本堂前に立てられた回向(えこう)柱を題材にした光の映像が次々に流れた。長野市神楽橋の小口和久さんはカメラを手に「今年は光の動きが立派。レベルが上がっている」と感心した。
午後5時ごろには、山門前でイルミネーションの点灯式があり、松本市出身のアオイヤマダさんら3人のダンサーが音楽に合わせて踊りを披露した。
長野市や市内の企業などでつくる実行委員会が企画。イルミネーションはJR長野駅から善光寺に続く中央通りでも、来年2月12日まで楽しむことができる。