京町界隈のまち歩きの起点として整備された「武生京町駐車場」の安全祈願祭=12月12日、福井県越前市京町3丁目

京町界隈のまち歩きの起点として整備された「武生京町駐車場」の安全祈願祭=12月12日、福井県越前市京町3丁目

福井県 鯖江・武生・越前海岸 北陸新幹線

京町界隈のまち歩き起点に駐車場整備 越前市、寺社観光や店舗誘客

福井新聞(2022年12月13日)

 福井県越前市の京町界隈(かいわい)のまち歩きの起点として、同市京町3丁目の総社大神宮北側の一画に時間貸し駐車場が整備され12日、供用を開始した。周辺には歴史ある寺社や古い建物を再生した店舗が点在しており、2024年春の北陸新幹線県内開業も見据え、市外からの観光誘客につなげる。

 まちづくり武生は17年から、寺社や旧跡が残る市街地の空き物件に出店者を呼び込む「武生てららプロジェクト」を展開。京町界隈では、風情ある石畳の寺町通りなどの空き物件をリノベーションした飲食店や総菜店が相次いで開業し、エリアの魅力が高まった。ただ、車でアクセスする場合の受け皿はこれまで、各店舗が確保する月極駐車場など一部に限られていた。

 寺町通り沿いの「武生京町駐車場」(412平方メートル)は、来訪者の利便性向上やウォーカブルなまちづくり推進のため、まちづくり武生が店舗跡地などを活用して整備。総工費は1420万円で、市が475万円を補助した。収容台数14台。利用料金は1時間100円(最初の20分は無料)で、1日上限800円となっている。周辺の一部店舗では利用サービスに応じて駐車券の配布も予定している。

 この日は安全祈願祭と完成発表会が現地で開かれ、関係者や周辺住民ら約20人が出席。同社の山本仁左衛門社長はあいさつで、京町界隈の駐車場整備は「悲願」だったとし、「観光や食事、寺社の参拝に来た人たちに役立ててほしい」と述べた。山田賢一市長は24年春の北陸新幹線延伸に触れ、「まちなかのこの地域にはさまざまな『宝』があふれている。ここから周りを歩いてもらうことで、地域の活性化につながる」と期待を表した。

えきねっと びゅう国内ツアー

鯖江・武生・越前海岸 ニュース

鯖江・武生・越前海岸
イベント

鯖江・武生・越前海岸
スポット