完成した「福ふく味噌」を紹介する生徒

完成した「福ふく味噌」を紹介する生徒

富山県 砺波・南砺・五箇山 グルメ

生徒が開発 みそ完成 南砺福野高、「歳の大市」で販売

北日本新聞(2022年12月20日)

 富山県の南砺福野高校農業環境科がブランド化を目指して商品開発を進めていたみそ「福ふく味噌(みそ)」が完成し19日、3年生が初出荷に向けラベルを貼って準備した。長期間熟成させ、塩分を少なめにしたことで、豊かな香りと優しい甘みに仕上がった。27日に南砺市福野で開かれる年末の風物詩「歳(とし)の大市」で販売する。

 生徒は福ふく味噌の魅力を発信するため、ラベルに4種類のデザインを考案した。容器に1枚ずつ丁寧に貼り、箱に詰めた。完成したみそを使ってみそ汁を作り、味を確かめた。

 中河陸人さんは「くせがなく滑らかで、みその味がしっかりしている。どんな料理にも合う」と話した。

 みそ造りは6次産業化を学ぶために企画し、今年2月に仕込みを始めた。学校田のコシヒカリや富富富(ふふふ)で造った米こうじを使った。9月まで熟成させ、みそをかき混ぜて味を均一に調えた。180キロを生産し、230パックを用意した。1パック750グラムで800円。

 歳の大市のほか、校内で生徒や教職員に販売する。2023年度の生産量は2倍の360キロを目指し、地元スーパーでの販売も計画する。

 南砺市是安の城端醤油が商品開発に協力。旧福野高OBで元県味噌協業組合理事兼工場長の構正さん(80)がアドバイスした。

えきねっと びゅう国内ツアー

砺波・南砺・五箇山 ニュース