創立30周年を迎えた「ソノーレ・ウインドアンサンブル」=12月11日、福井県鯖江市文化センター

創立30周年を迎えた「ソノーレ・ウインドアンサンブル」=12月11日、福井県鯖江市文化センター

福井県 鯖江・武生・越前海岸 その他

吹奏楽で鯖江支え30年 楽団「ソノーレ・ウインドアンサンブル」精力的に公演

福井新聞(2022年12月20日)

 福井県鯖江市を中心とする社会人らの音楽愛好家でつくる吹奏楽団「ソノーレ・ウインドアンサンブル」が今年、創立30周年を迎えた。精力的な公演活動や子どもたちへの指導を通じ、幅広い世代が音楽に親しむ「吹奏楽のまち・鯖江」を支えてきた。長年活動に携わるメンバーは「この先も市民に愛される楽団であり続けたい」と決意を新たにしている。

 「ソノーレ-」は1992年に発足。95年の世界体操鯖江大会の式典演奏を担うため、前身の武生市交響吹奏楽団を発展させる形で誕生したという。

 現在は10~60代の男女約70人が所属。元音楽教諭が団長を務める。毎週土曜の夜、鯖江市文化センターで練習し、多くの団員が仕事や子育てと両立しながら演奏技術を磨いている。

 活動理念は「青少年の健全育成」と「地域の音楽文化への貢献」。音楽を愛する大人たちの交流にとどまらず、小中高生たちに演奏を指導。地域に根付き、音楽の裾野を広げてきた活動が評価され昨年度、文部科学省「地域文化功労」の団体表彰を受けた。

 実力も折り紙付きで、全日本吹奏楽コンクール(職業・一般の部)には計14回出場。今年は銅賞に輝いた。楽器やパートごとに出場するアンサンブルコンテストでも多くの実績を残している。

 今月11日には、30周年を記念した「冬の音楽会」(福井新聞社後援)を市文化センターで開催。県外の作曲家に依頼した新曲をはじめ、クラシックから歌謡曲メドレーまで多彩なステージで、700人超の観客を魅了した。30年間の歩みをまとめた記念誌も発刊。音楽を通じた出会いに対する団員たちの感謝がつづられている。

 副団長は「多くの人の支えと恵まれた環境に感謝しながら、今後も楽しい演奏を届けていきたい」と話している。活動に関する問い合わせは楽団のホームページ(https://www.sonore-wind.com/)から。

えきねっと びゅう国内ツアー

鯖江・武生・越前海岸 ニュース